Archive for 2013年7月25日

農業研修~十三週目と十四週目~

農業研修報告、二週まとめて投稿です。

十三週目にお伺いしたお宅は原田祐志さん宅です。

原田さん宅は、軟白ねぎを生産しているお宅です。ハウスの中はねぎが整然とまっすぐに伸びて並んでいました。

剣淵町では四つの農家さんが軟白ねぎを共同生産。白い部分は35センチ、そしてねぎの長さは80センチと規格が決まっているそうです。

まっすぐに伸びたねぎ。ここまで伸びるのに4~5ケ月。

そして、ねぎを植えるお手伝いをしました。先が少しまがった道具で直径2~3センチの穴に植えていきます。土にはたくさんの水分を含ませて柔らかくしてるので植えやすいです。

こんな細い苗が成長してねぎになるんですね。

この白いマルチはあらかじめ穴が開いているマルチです。でも昔は穴を開けてたとか。。

ねぎはネギ属で玉ねぎも同じ。玉ねぎを切った後のように目がしばしばします。

5人での作業。植えるのもリズムが必要です。

お昼をはさんで、終了~。一直線に並んだねぎは圧巻。

このねぎが収穫できるのは、12月くらいになるそうです。ほくほくの美味しいねぎに成長してほしいです。

十四週目は、砂田一人さん宅です。他の畑では麦の収穫をしたり、緑肥をすきこんだり、稲に薬を散布するヘリコプターが飛んだり、なんだかにぎやかです。

しかし、雨がなかなか降らず、つぶやく言葉は「雨ふらんな・・・・」。内地でも10%の取水制限が実施されました。剣淵町でも節水が呼びかけられています。入道雲はいつ表れるのか。。

薬を散布する無人ヘリコプター。

さて、今回は草取りです。にんじん(れいめい)、じゃがいも(とうや・男爵)、小粒大豆の草取りをしました。

にんじん畑の草取り。

「雑草という草はない。どんな植物にもそれぞれに名前がある。」とお答えになった昭和天皇のエピソードは有名な話。

黙々と草取りをして、暑い暑いと唸って草を取るよりも、取られてゆく草の名前を覚えながらするのも一つの楽しみ方かもしれません。でも、私の知識では「ひえ」ぐらいしかわかりませんでした。。

じゃがいもの花が終わり実がなり、小粒大豆の花が、かわいい小さな花をつけていました。稲の花も少しづつ咲き始めています。いつのまにか麦もきれいな茶色に変化していました。カエルやバッタなどの生き物も地面をぴょこぴょこ飛んでいます。

広く見渡せば一色に見えますが、畑に入ると小さな発見がいっぱいです。

小さな発見や畑の景色の変化を楽しみながら農作業は続きます。

剣淵町 地域おこし協力隊 田中紘子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読み聞かせグループ交流会

こんにちは、髙村です。

先日、絵本の館で『読み聞かせグループ交流会』が行われました。

 

剣淵町内の読み聞かせグループ「おはなし会 芽ぶっく」が、

<近隣市町村で読み聞かせをしている方々との、ネットワークを作りたい>との想いで企画。

5グループ18名が参加し、私も「芽ぶっく」のメンバーとして参加しました。

 

【参加グループ】

・和寒町 「ポコ・ア・ポコ」

・士別市 「絵本読み聞かせ しべつ鳩の会」

・名寄市風連町 「風連よみきかせの会」

・名寄市 「名寄 本読み聞かせ会」

・剣淵町 「おはなし会 芽ぶっく」

 

初対面の方も多く、まずは自己紹介からスタート。

その後、各グループの活動紹介と、読み聞かせの実演をしました!

 

読み聞かせは、それぞれのグループに特色があり、とても参考になりました。

絵本サイズのパネルシアターや、ブラックライト紙芝居、絵本の読み合い。

なかでも、ブラックライト紙芝居『もちもちの木』が印象的!

読み手「名寄 本読み聞かせ会」田村さんの、雰囲気のある深い声に引き込まれました。

 

普段、絵本や紙芝居を読み合う機会があまりないので、

一度に5グループの実演を見れるというのは、とても贅沢なことです。

 

40年も活動されている大先輩がいたり、年間80回以上も読み聞かせ会を行ったり…

そして出産や子育てを経験された人生の先輩でもある皆さん。

どんなことでも勉強になります。

私は経験値がまだまだ足りませんが、積極的に読み聞かせや交流の場に足を運び、

知恵や工夫、様々なことを学び取らせて頂きたいです。

 

 

さて 『読み聞かせグループ交流会』は今後定期的に行うことになりました。

次回は11月ごろに名寄図書館で開催の予定。

互いの地域を行き来することで、また新たな発見がありそうです。

 

絵本の里けんぶちは、絵本で町づくりをはじめた素敵な場所です。

そのことを魅力に感じ、地域おこし協力隊になりました。

絵本の知識を深めて、魅力を発信していきます。

 

剣淵町・地域おこし協力隊 髙村匠子

農業研修~十二週目~

剣淵町は暑い日が続きます。。本州に比べて北海道はカラッとしてますが日差しが強いです!日陰に行くと涼しいので、帽子か日傘があれば何とも過ごしやすい気候です。

本州の暑さはというと湿度が多く、じめっとして服が身体にまとわりついて息をするのも苦しいくらいです。夏場の外出は気合が必要でした。

そんな暑さの中で農作業。。ではなく、加工製品のラベル貼りと農機械展示場の視察となりました。

今回お伺いするお宅は新見輝行さん宅です。お米農家さんですが、けんぶち産加工研究会でピューレジュースやスードレなどを加工・販売しています。

スードレのラベル。貼りやすいようにラベルはカーブになっています。

すべて手作業で貼られていきます。

気が付くとこんなに貼っていました。

二日目は農機具販売の視察へ行きました。作業の効率化や収獲アップの機械など様々な売りの機械が並んでいました。

外国製は色がポップで綺麗です。これは水をまく機械。イタリー製。

種をまく機械。フィンランド製。

玉ねぎを選別する機械。オニオンハーベスタ。上に人が乗って流れてくる玉ねぎを選別します。 収獲をしながら・・ではないらしい。

理にかなったつくりになってるんだろうけども、ただただ「大きい・・・。」としかつぶやけず。土地が大きければ機械も大きい。運転するのも技術が必要そうです。

最新の農機具を後にし、農機具伝承館の見学。昔のトラクターはデザインがかわいい。

100年前の蒸気トラクタ。このまま機関車になりそうなつくり。

国産トラクタ第一号。まるで自転車みたい。

昔のトラクタは表情が独特でいい顔をしています。いかつい顔。びっくり顔。 とぼけ顔。様々です。

ほー向こうに誰かおる。。

正義の味方、仮面トラクターレッド。

勉強熱心。メガネトラクター。

表情豊かなトラクターで農作業をしたら愛着がわいて楽しそうです。

最後に土の館で土の勉強をして終了。同じ場所でも性質の違う土があり、温度や雨の量、動植物の作用により色々な種類と性質に分かれます。

土の力(地力)によって良い作物が育つ。育つ苗のことばかり考えてしまって、根本的なことを考えていませんでした。ミミズがいると土がふかふかになって良い。といいます。

化学肥料や農薬など、広大な土地では必要かも知れません。しかし、それに及ぼす影響も少なからずでてくるはずです。

農機械が発達してたくさんの作物が作れるようになりましたが、根本的なことは、土、水、太陽、酸素があってのこと。

あたりまえのことですが、この作用があって成り立つことを頭にいれながら農作業に励みたいと思います。

地域おこし協力隊 田中紘子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

農業研修~十一週目~

地域おこし協力隊として、北海道へ来てから三か月が経ちました。

農業研修も十一週目となり、今回お伺いするお宅は佐藤大介さん宅です。

ケールやハーブ、コールラビや紫キャベツなどめずらしい野菜を見学させていただきました。野菜の他に小麦や大豆なども育てており今回の研修は品種の勉強となりました。

昨日の雨でケールの葉に水滴がキラキラと光っていました。レッドロシアンケールという品種。

ケールは五種類育てていて、ズッキーニは13種類も育てています。野菜にも様々な品種があり似たような葉なので名称を覚えるのが大変そうです。

はてしなきズッキーニの畑。ところどころに鹿の足跡があります。

収穫時期も逆算して種まきや定植をしたり、何反や何町などの広さの単位を計算したり自然と数字に強くなりそうです。まずは、1反が約1000㎡とうことを頭にたたきこまないと。

しかし広さの想像がつきません。しばし広さの説明が頭にはいらず。

小麦の畑では、春小麦「はるきらり」と秋小麦「きたほなみ」の見学。通称はるこ。あきこ。

麦の収穫は、朝露が切れた後に収穫するので昼押しで作業。そろそろ麦の収穫が始まる時期になります。麦を収獲したら緑肥になる種をまくそうです。

はるこさん。穂が長く可愛い。

 あきこさん。粒がしっかりして勝気な感じ。

まだまだ、畑の見学は続きます。

大豆の「ゆきほまれ」。

金時の「ふくらきんとき」。

小豆の「きたろまん」。

そして、この葉がなんだかわかりますか?

私もわからなかったのですが、「ごぼう」です!根の部分しかみたことがなかったので 、葉をはじめてみました。この下にごぼうができるんですね。

週末は研修の延長で、士別市の個人宅で開かれているオープンガーデンで、ビバマルシェとして野菜を出店するということで、お手伝いをしました。

ハーブの苗と野菜を売りました。

今回様々な野菜や畑を見学させていただき、マルシェのお手伝いをして、その品種がどのような味で特徴があるのか説明するのも必要と感じました。

イベントが多くなる時期になるので、野菜の味も自分で味見をして言葉で説明できるようになりたいと思います。

 

剣淵町地域おこし協力隊 田中紘子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カタチ」になる うれしさ

今日はとっても嬉しいことがありました…

 

今年、剣淵町のVIVAマルシェが「アルパカ堆肥プロジェクト」を始動。

町内のビバアルパカ牧場から出た堆肥を使用し、農産物を栽培します。

剣淵らしい取り組みで農産物に付加価値をつけ、話題性も期待しています。

 

VIVAマルシェでは<アルパカ堆肥を使用して育てた農産物>を表示する、ステッカーを制作。

そのデザインを、髙村が担当させていただきました。

4月からのんびりと考えて…ようやく先月末にデザインが固まりました。

 

そして今日!ステッカーのサンプルが業者さんから上がってきました!

「アルパカのめぐみ」 produce by VIVAマルシェ

とっても嬉しいです!

 

先月は加工グループ「トイ・トイ・トイ」のロゴ作成をさせて頂き、

こちらもTシャツやのぼり、名刺というカタチで目にすることができました。

 

はじめてイラストレーターを活用して、どんなデザインにしようか考え、

技術もデザインも、ひよこ並みですが、なんとか形になりました。

自分ではとても満足しています。

 

大好きな軽トラマルシェの皆さんと、大好きなトイ・トイ・トイの皆さんの

お力になれることが、なによりも嬉しいです。

 

私は野菜を作っていないし、お菓子も作れないので、できるのはイベント時の手伝いです。

剣淵町のために頑張っている人たちと一緒に何かをやりたいし、

自分のできることを出来るだけやっていきたい。

 

少しずつでも確実に進んでいきます。

 

剣淵町・地域おこし協力隊 髙村匠子

絵本の中のおかしづくり 第一弾

みなさん、こんにちは!剣淵町地域おこし協力隊の髙村です。

4月から企画していたイベントが無事終了したので、そのご報告です。

 

6月23日(日)、絵本の館体験教室にて~絵本の中のおかしづくり 第一弾~

『バムとケロのやまもりドーナツをつくろう!』を開催しました。

 

・絵本のなかの憧れのお菓子に出会うよろこびを感じてほしい。

親子で作るたのしさを味わってもらいたい。

絵本の世界観に浸ってほしい。

そんな想いを持って企画し、絵本の里を創ろう会主催で行いました。

参加者は町内外からの親子6組14名。お子さんは3才~12才までと幅広く参加してくれました。

 

今回作ったのは、島田ゆかさんの絵本バムとケロのにちようび』(文溪堂)に出てくる、

天井につきそうなほど山盛りのドーナツ!(どんなに山盛りかは、ぜひ絵本を読んでくださいね)

 

ドーナツを作る前に、絵本を読んで子どもたちを絵本の世界に引き込みます!

絵本を読んだら、さっそくドーナツづくりです。

バターを練って、お砂糖入れて、卵と牛乳、隠し味のバニラエッセンス。

粉をいれて、さっくり混ぜて混ぜて…

 

生地が出来たら30分冷蔵庫で寝かせます。その間は、絵本と手遊びタイム!

手遊び「いわしのひらき」で盛り上がる子どもたち!みんなノリノリです。

 

寝かせた生地を伸ばして、型を抜きます。

型抜きで忘れてはいけないのは…『ケロちゃん型』のドーナツ!

絵本に出てくる『ケロちゃん型』のドーナツは、みんなのあこがれ。

お母さんと一緒にがんばって作っていました。 

上手く揚がるかな?と思っていたけど、大成功でした!

 

今回の企画で一番大切なのは『ドーナツを山盛りにする!』ということです。

6組14名で作ったドーナツを、ひとつのお皿に盛りました。

 どーん!

絵本と比べると2分の1ほどですが、こんな山盛りどーなつを見るのは初めて。

みんな笑顔で「いただきます!」 最後はお土産もありました。

緊張や不安もありドキドキしていましたが、子どもたちの笑顔が見れたのでよかったな。

反省点はたくさんありますが、それは次回に活かすためのヒントなので、

自分のなかで大切に扱っていきたいです。

 

企画メンバーや当日スタッフの皆さん、ヒントをくれた方々に感謝いたします。

これからも一緒に、楽しい企画を考えていきたいです。よろしくお願い致します。

 

さて、次回『絵本の中のおかしづくり』は8月1日の予定!詳細決まり次第お知らせします。

今後は『大人のための絵本の中のおかしづくり』も考え中です。

楽しみにしていてくださいね。

 

剣淵町・地域おこし協力隊 髙村匠子