Archive for 高村 匠子

退任のご挨拶

こんにちは、剣淵町地域おこし協力隊の髙村です。

町民のみなさんには広報や新聞を通じてご報告をさせて頂きましたが、3月末(本日)をもって地域おこし協力隊を退任する事となりました。協力隊の任期は最長三年ですが、半年残しての退任となります。

 わたしは絵本で町づくりをしている剣淵町で、暮らしの中で少しでも絵本に触れていたいという理由で地域おこし協力隊に応募しました。活動の中で絵本や子どもと触れる機会が多かったこと、それだけでも剣淵町に来てよかったと思っています。地域おこし協力隊の活動以外でも、絵本作家さんや編集者さん、たくさんの素敵な人たちに出会ったことで、自分の世界が一気に広がりました。そのおかげで絵本に関する活動が自分のライフワークだと、心から思えるようになりました。

 都市部とは違い、人と人との距離感の近さに慣れるまで少し時間がかかりましたが、今ではその距離の近さが落ち着くようになりました。剣淵町のような農村の穏やかな雰囲気が自分に合っているような気がします。車が無いと移動に困ったり、お店も少ないですが、とても暮らしやすい町だと思います。

 農村の景色の美しさも魅力のひとつです。私は北海道出身ですが、札幌という土地柄あまり農業に触れる機会がありませんでした。水の張った田んぼを見るのも初めてで、その美しさにも感動しました。軽トラマルシェに参加して、農業について少し学ぶことができたことも刺激になりました。

 地域おこし協力隊の活動として、まちの人の声を聴きたいとスタートしたまちづくりカフェでは、剣淵町の様々なことを知ることができました。特に歴史を学ぶことがとても楽しく、絵本の里づくりの歴史を調べてまとめるという目標もできました。地域の人は地域おこしに興味がないものと思っていましたが、自分の出来るかたちで町に関わりたいという人がいるということが、まちづくりカフェを通してわかりました。

 様々な経験をさせて頂いた地域おこし協力隊の活動でしたが、「地域おこし協力隊=地域の為になる事をする」という考えにとらわれ過ぎて、徐々に自分のやりたいことと地域おこし協力隊としてやりたいことの間にギャップが生じてきました。また、よそ者が(いわば)勝手にやるような事業が本当に地域おこしにつながるのかという疑問も生まれ、だんだんと自分の活動に自信が持てなくなりました。そして任期終了後は剣淵町から出るということを昨年のうちに決めていたこともあり、地域おこし協力隊の活動に自信がないまま国からお金をもらって活動するわけにはいかないと思い、退任することを決めました。

 任期を半年残しての退任というのは、剣淵町の地域おこし協力隊としては失敗例かもしれません。地域おこし協力隊としての役割を見いだせなかった自分もいますが、様々な活動を通して町民のみなさんと触れ合うことができ、まちについて一緒に考えることができたというのは良い経験でした。

活動を通して素敵な仲間に出会うこともできました。

今後は地域おこし協力隊でも剣淵町民でもなくなりますが、これからは一人の地域住民として、深く剣淵町のまちづくり(特に絵本の里づくり)に関わらせていただきたいと思っています。貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。

剣淵町地域おこし協力隊 髙村匠子

まちづくりカフェ

こんにちは!剣淵町地域おこし協力隊の髙村です。

イベント盛りだくさんの夏が終わり、ふと気がついてみると「まちづくりカフェ」という企画をスタートして半年が経っていました。

剣淵町で暮らす人たちが集い、毎月違うテーマを通して“まち”のことを考え、意見交換や情報共有をする場所が「まちづくりカフェ」。異業種・異世代の方との交流や新たな発想が生まれる場所にできたらいいなと思い企画しました。毎月第3水曜日 夜6時から、商工会のまちの駅で開催しています。第6回まちづくりカフェの様子

誰でも気軽に参加できるように申込み不要・出入り自由としました。何人参加するかわからないという不安はありますが、予定がない時にふらっと来てもらえるような気軽さが大切と思い、このような形にしています。

これまでに「剣淵町の好きな場所」「春夏秋冬けんぶちの美味しいもの」「剣淵町の今昔」「絵本の里づくりってなーに?」「剣淵町の遊び方!楽しみ方!」など様々なテーマを取り上げてきました。毎回どんなテーマにしようかと悩みますが、色んな視点で町を見ることができて面白いです。「剣淵町の好きな場所」をまとめた地図

参加者には毎回アンケートをお願いしていますが、その中に≪“町”を基本のネタとして色々な角度から話せる場も町づくりになるのだと感じた。≫という言葉がありました。参加者は多いとは言えないけれど、そうした発見がこの場所で生まれたことが嬉しいです。

はじめの頃は、私のガチガチの進行で参加者に緊張を与えていたと思います。いまは進行が無くとも、参加者同士がそれぞれテーマに沿って話をはじめ、ゆるりとした良い空気感が漂っています。半年間も続けると参加者同士が顔なじみになり、最初の頃よりだいぶ話しやすくなってきたようです。初参加の方が居てもすぐに馴染めるというのは、そうした関係性が出来てきたという事かもしれません。

まちづくりカフェ通信Vol.6

毎月「まちづくりカフェ通信」を発行し、町内全戸に配布しています。どんなことを話して、どんなことを感じたか、たくさんの想いを込めて作成しています。最近は「通信見たよ」と声をかけてくれる人が増えてきました。まちづくりカフェに参加出来なくても、通信を読んで何かを感じる人がいたのなら、それもひとつの成果だと思います。わたしの想いに共感してくれる方もいて、その方たちの存在を心強く感じました。

地域おこし協力隊の任期は限られているので「まちづくりカフェ」は数える程しかできませんが、参加してくれた人たちがこの企画を楽しいと思えば、違う形でこれからも続いていくかもしれません。残り少ない任期の中で、一回一回を大切にしていきたいなと思っています。

剣淵町地域おこし協力隊 髙村匠子

 

【まちづくりカフェ in 剣淵町】 http://www.facebook.com/kembuchi.machi.cafe

夏至祭 軽トラマルシェ

おはようございます!剣淵町地域おこし協力隊の髙村です。

おひさしぶりのブログです。私は4月から「まちづくりカフェ」という企画をスタートしました。毎月第3水曜日に商工会 まちの駅で開催しています。みんなで気軽に“まち”のことを話せたらいいな~、と思い企画しました。毎回緊張しながらの進行ですが、新たな出会いや発見が多く、私自身がとても楽しませて頂いています。facebookページにてまちづくりカフェの様子を掲載していますので、ぜひご覧ください。

 

さて、先日のことですが今年初の軽トラマルシェに、田中さんと一緒に参加しました。

東川町・北の住まい設計社さんが毎年開催している“夏至祭”への出店です。

ショールームの前庭に立てられたスタッフ手づくりのポールは、スウェーデンカラーのリボンが風に吹かれて素敵でした。スウェーデンでは、このポールの周りで手をつなぎ踊るのですよね。わたしが幼いころから大好きな映画「やかまし村の子どもたち」の世界。わくわくするような空間です。

まだ6月ということもあり軽トラマルシェの野菜は少なめでしたが、ピーマンやズッキーニ、きゅうり、お米、レタス、ハーブやトルコキキョウの苗を販売しました。

緑いっぱいの空間です。お天気もよく、絶好のマルシェ日和となりました!

自宅で菜園をされているお客さまが多く、ハーブ苗が人気でした。すでにハーブを植えているという方も、植えていないものや珍しいものを買い求めていらっしゃいました。なかには「ディルの苗を名古屋まで持って帰る」という方も。

ハーブ苗の販売は初めてでしたが、農産物より説明が難しいと感じました。農産物であれば味や調理方法の説明をするだけですが、苗は栽培方法も必要。プランターか路地か、一年草か多年草か、どんな花がつくのか、株は増えるのか、寄せ植えの相性は?水やりの頻度は?…自分で育ててみないとわからない事ばかりです。お客さんとのやり取りの中で学べたことが良い経験です。個人的にもハーブ栽培には興味があり、改めてハーブの面白さを感じることが出来ました。

 

あおぞらマーケットには、軽トラマルシェの他にも東川近郊の方々が出店していました。素材にこだわりを持っていることはもちろん、ディスプレイにも工夫があり大変参考になりました。見せ方ひとつで印象が変わるので、魅力あるディスプレイに刺激を受けます。

軽トラマルシェに参加することで、剣淵町の基幹産業である“農業”との距離が近くなります。マルシェのメンバーから様々な話を聞くことが出来て、お客さんとの会話の中から色々な事を得ます。剣淵町のPRもできる良い機会となっています。今後、販売する農産物もどんどん増えてくるので、これからのマルシェがとても楽しみです。

剣淵町地域おこし協力隊 髙村

ふと思い出したこと

ふと、母の実家のことを思い出しました。

母の実家は、地元の駅前商店街でハンコ屋さんをしています。

よくある商店のように、表が店、裏は家というような建物でした。今年で87才になる祖母は、お客さんがいないときには居間で色々作業をしたり、テレビを見たり、パッチワークをしたりで、お客さんが来ると「はーい」と元気な声で店先に出るのでした。

店の入り口はガラスの引き戸で、開けると家のほうで「♪ポロポロポーン」という電子音がなります。お客さんが来たことは、この音でわかります。(剣淵の山田菓子店の自動ドアと同じ音です)

お店には昔からの馴染みのお客さんが訪ねてきます。100円均一のお店でハンコが買えるようになっても、インターネットで注文できる時代になっても、昔からのお客さんは、変わらず足を運んでくれるのです。

ハンコの他に表札やはがきの印刷も扱っていて、年末になると年賀状の準備で大忙しの様子でした。フィルムカメラの時代には、現像の受け付けもしていた気がします。

駅前商店街は、お祭りの時期になると人で溢れかえります。お神輿やお稚児さんの行列…。祖母の店の横には神社に向かう細い路地があり、そこには出店がたくさん並びます。小学生や中学生の頃は、店の2階の窓から顔を出し、友だちが歩いていないか探すのが楽しみでした。

いまは行く機会が減ってしまったけれど、とても懐かしくて好きな場所です。

 

祖母のお店と地元の商店街は、剣淵の商店や商店街と重なります。

お客さんが来ると店の奥から出てくる店主、昔馴染みのお客さんがちょっと一息ついたり、おしゃべりをしに立ち寄る場所…。そうした風景は、小さなころから見ていた風景と同じだったんだなぁ。と、気づいたのでした。

 

一方の町では開発が進み、店の目の前には、高層マンションが建つ予定です。

もう一方の町では、過疎化が進み、後継者のいない店が多くあります。

私はどちらも、さみしいなと思います。

 

小さな頃から変わらずに、なんでもない日常がそのまま続いていけばいいな。そのままの景色でずっと残ってほしいな。という気持ちは、地元にも剣淵にも抱いています。

時間とともに人も景色も変わっていくのは、仕方がないかもしれません。けれど、いいものや大切なものはそのまま残したり伝えたり、守ることが出来たらいいな。

剣淵町 眺望の丘 

剣淵町地域おこし協力隊 髙村匠子

新年度

皆さんこんにちは。剣淵町地域おこし協力隊の髙村です。

今日から新年度ですね。剣淵町役場では新たに「町づくり観光課」が配置されました。地域おこし協力隊はこれまで総務課にデスクがありましたが、今日から「町づくり観光課」です。

地域おこし協力隊の担当者も変わり、環境の変化を新鮮に感じています。この環境でなにが起こっていくか、楽しみです。

また、わたしが剣淵に来てから1年半が経ちました。地域おこし協力隊の任期は3年間なので、ちょうど折り返し地点。これからの活動や自分のやりたいことについて、色々考えを巡らしています。将来のことも考えていますが、これからどういう道を進んでいくか、現時点では見えていない状況です。

いまは、活動や多くの人との関わりを通して、さまざまなヒントを得ているところです。自分に必要なもの・情報を収集する時期なのかもしれません。いろいろ考えを巡らせる中で、きっと近いうちに自分にしっくりくる答えが出るだろうと思っています。

今年度は、自分の気持ちにまっすぐに、自分がいいなと思うものを大切にしながら、活動していこうと思います。

剣淵町地域おこし協力隊 髙村匠子

活動報告会~髙村匠子~

みなさん、こんにちは!剣淵町地域おこし協力隊の髙村です。

今朝の剣淵は、ひさしぶりに凍れました。このところ天気の良い日が続いていて、昼間はポカポカ陽気。そんな日はつい「今日はあったかいね~」とつぶやいてしまうのですが、東京から来た田中さんは「雪が積もっているのに、なんで暖かいと言うの?寒いのは寒いでしょう。」と不思議に思っているみたいです。

さて、今回のブログでは 一月末に開催した「地域おこし協力隊活動報告会」の発表内容を、簡単にまとめましたので是非ご覧ください。

『第1回地域おこし協力隊活動報告会』 ~髙村編~

【自己紹介】 高校卒業後、飲食店に5年間勤務。 自分の好きな「絵本と子ども」に関わる仕事がしたいと考え、退社。 その後、書店で働いていた際に、剣淵町で「地域おこし協力隊」を募集していると知り、応募した。平成24年10月から活動をスタートし、現在は「絵本の里づくり」や「情報発信」を担当しています。

【絵本の里づくり】 私は絵本が好きで剣淵に来た経緯もあり、絵本での町づくりに焦点をあてています。「絵本の館」や「けんぶち絵本の里を創ろう会」「おはなし会 芽ぶっく」の事業に参加したり、企画などをしています。

わくわく放課後タイム  毎週火曜日の放課後に、子どもたちと絵本を読んだり工作をして過ごしています。2005年から絵本の館でスタートした「子どもの居場所づくり事業」の一環で、子どもたちが放課後に安心して遊べる場を提供しています。写真は絵本の館の屋上で「だるまさんがころんだ」をしているところ。

絵本の読み聞かせ  町内の読み聞かせボランティアグループ「おはなし会芽ぶっく」に参加し、絵本の読み聞かせ活動を行っています。小学校や特別養護老人ホームひらなみ荘では毎月2回、おはなし会を開催。そのほか月一回の定例会、講座や交流会をしています。小学校での読み聞かせの様子 絵本:『さんびきのくま』(世界文化社) 神沢利子 文 佐藤忠良 絵

「絵本の中のおかしづくり」  “絵本に出てくる憧れの食べものに出会うよろこび、親子で作る楽しさを感じてほしい”と企画。まちづくり団体「けんぶち絵本の里を創ろう会」に企画案を持ち込み、実施しました。第一弾は『バムとケロのにちようび』(文溪堂)島田ゆか作 にでてくる、やまもりのドーナツを作りました!お菓子を作るだけではなく、絵本の世界観を楽しんでもらいたいと思ったので、会場の飾りつけにもこだわりました。詳細こちらのブログをご覧ください。参加してくれた方が、らくちゃん(右)とかいちゃん(左)を連れてきてくれました!

 

【情報発信】 剣淵町を多くの方に知って頂くうえで、情報発信は欠かせません。私が剣淵に来たとき、剣淵町のHPでは観光情報はあまり詳しく掲載されていませんでした。そこで、手軽に情報を発信できるものとしてFacebookを活用しました。

剣淵町Facebookページ  2013年1月よりスタート。観光・イベント情報をメインに、剣淵町の日常をお伝えしています。

「saide magazine」コラム連載  2014年1月より、北海道発のウェブマガジン「saide magazine」で、月2回のコラム連載をスタートしました。剣淵の歴史や文化、観光や人・食など、様々な話題を紹介してきます。このコラムはウェブだけでなく、道北日報への掲載や町内施設へ掲示し、町外・町内の幅広い年代の方に見て頂けるような工夫をしています。コラムを書くのは初めてですが、町外の方に剣淵を知って頂くだけでなく、町内の方にも新たな発見があるような記事にしたいと思っています。

 

【制作したもの】 活動の中で制作したものをご紹介。

冊子「おさんぽけんぶち」  町内の店舗を紹介する冊子をつくりました。2013年4月から、道の駅や絵本の館で配布しています。剣淵で暮らし始めたころに、商店街を歩いても営業時間がわからなかったり、どんなお店かわからなくて利用できずにいました。お店を解説するガイドマップのようなものがあれば、初めて町に来た方でも利用しやすいかも!と思い、作成しました。冊子「おさんぽけんぶち」の表紙と、裏表紙の地図。

「トイ・トイ・トイ」ロゴ  2013年2月に発足した、剣淵町の加工グループ「トイ・トイ・トイ」のロゴマークを作成。ロゴを作るのは初めてでしたが、「トイ・トイ・トイ」のみなさんにご意見を頂きながら作ることができました。

「アルパカ堆肥プロジェクト」ステッカー  剣淵町の若手農業者団体・VIVAマルシェの「アルパカ堆肥プロジェクト」で、堆肥を使用して育てた野菜用のステッカーを作成しました。「アルパカ堆肥プロジェクト」とは、アルパカの堆肥を有効利用し、剣淵の農産物に付加価値をつけようという取り組みです。

「喫茶らくがき」メニューブック  絵本の館内にある「喫茶らくがき」のメニューブックを作成。喫茶の職員さんに「絵本の里らしいメニュー表をつくりませんか?」と提案したところ、快く応じてくださいました。メニューブック。表紙の絵は“タコ”と“アルパカ”のつもりです。

 

【イベント】 これまで参加したイベントの一部をご紹介します。

「軽トラマルシェ」  若手農業者団体のVIVAマルシェが行う「軽トラマルシェ」。2012年から通算14回ほど参加しました。“生産者が自らの手で野菜を売る”ということに魅力を感じて、一緒に行動させて頂きました。剣淵にまだ慣れない頃から、親切に色々な事を教えて下さいました。マルシェに参加する事で熱い想いを持っているみなさんのパワーを分けて頂きました。毎回得るものが多く、仲間に入れてくれたVIVAマルシェのみなさんには、本当に感謝しています。旭川COCODeで行われた軽トラマルシェの様子。

天塩川住民再発見ツアー  天塩川流域の13市町村の魅力をPRするために、エリアごとにツアープランを作り体験する「天塩川住民再発見ツアー」に参加。美深・音威子府・中川・中頓別エリアを訪れました。その土地を知ること、人と出会うことに魅力を感じました。一日目に宿泊した美深町の「ファーム・イン・トント」。外には羊が放牧されています。

まるごとけんぶち軽トラマルシェ  町内の、異業種の方々が集まる団体「絵本の里ミーティング」主催のイベント。“けんぶちの全てを軽トラに乗せちゃいました!”をキャッチフレーズに開催しました。地域おこし協力隊の3人で司会を担当、また和寒・士別・音威子府・富良野の地域おこし協力隊と「地域おこし協力隊ブース」を設けました。地域おこし協力隊ブース。

 

【今後の活動】 これまでご紹介してきた「絵本の里づくり」「情報発信」の取り組みについては、今後もそのまま継続していきたいと考えています。

まちづくりカフェ  「まちづくりカフェ」とは、町で暮らす人々が集い、様々なテーマを通して町づくりを考える、カフェのように気軽に出入りできる空間。役場主催の「まちづくり懇談会」や「まちづくりプロジェクト会議」などは少し堅い印象があります。「剣淵ってこうだったらいいよね!」という話を、気軽にできる場所が欲しいと思いました。年齢や性別、職業や役職に関係なく、自由に意見交換できる場をつくりたい。人と人が出会い意見を共有し合うことで、新しい発想が生まれ、町がより元気になるのではないかと思います。

たのしいワークショップ  大人も子どもも楽しめる体験事業をいろいろやっていきたい。「絵本の中のおかしづくり」をはじめとして。絵具を使った遊びや、麦わらを使ったモビールづくりなどを行いたい。

さまざまな形での情報発信  インターネットだけではなく、紙媒体での情報発信や、自らの足で色々な場所へ行きPRすることが大切だと思っています。たくさんのアンテナを張って、活用できる場所を、貪欲に探していきます。

 

 

☆以上の内容で、活動報告をさせて頂きました。簡単にまとめるつもりが、まとまりませんでしたね。

報告会当日は悪天候でしたが50名もの方が参加してくださいました。町外からわざわざ来てくれた方もいて、本当に感謝しています。配布したアンケートはほとんどの方が記入して下さり、あたたかなメッセージに嬉しくなりました。

「剣淵のPRをがんばってほしい」「外からの目線で剣淵の魅力を見つけてほしい」など、町で暮らしている人が協力隊にどんなことを期待しているのかを知ることができました。個人的には「意外としっかりやっているね」という言葉がうれしかった…と同時に、もっと町の人と話す機会を増やしたいと思いました。地域おこし協力隊の活動が、町の人には見えていなかったということなので。

はじめての活動報告会。正直、報告会をするのは不安でした。「こんなことしか、やっていなかったのか!」と言われてしまうんじゃないかとビクビクしていました。…それだけ自分の活動に自信がないという事なので、これからは自分の活動に自信と誇りを持てるよう、さらに色々なことに取り組んでいきたい。どうぞこれからも、よろしくお願い致します。

 活動報告会での一枚。左から角南さん、田中さん、わたし。

剣淵町地域おこし協力隊 髙村匠子

活動報告会~角南友繁~

こんにちは、地域おこし協力隊の角南友繁(すなみともしげ)です。

1月28日(火)、剣淵町地域おこし協力隊の活動報告会を行い、3人それぞれが、これまでの活動や今後の取り組みについて発表しました。悪天候にもかかわらず、町内外から約50名の方がお越しくださいました。真剣に耳を傾けてくれただけでなく、報告会終了後に書いていただいたアンケートにはたくさんの応援の言葉があり、3人とも非常に感謝しています。また、みなさん当然のように会場の後片付けをしてくださいました。ありがとうございました。

以下は、活動報告会で発表した内容をまとめたものです。

~角南友繁 活動報告~

1.イベント

剣淵町に来てすぐ“湖水まつり”の準備が始まりました。このようなお祭りの運営や準備、片づけなどを役場や商工会の人たちが行っているということを、初めて知りました。テントの設営などの屋外作業、細かい事務作業など、今まで見ることのできなかった舞台裏を知ることができて、とても勉強になりました。1つのお祭りを、初めから終わりまで見るということも初めてでしたが、“湖水まつり”は最後の花火までとてもいいお祭りでした。

その他にも、たくさんのイベントに参加させていただきました。

・豊年踊り 手作りの仮装で踊る姿がとても楽しそうでした!!

 ・夏まつり 抽選会の景品の豪華さに驚きました!!

・道の駅7周年記念イベント 多品種のじゃがいもを紹介するゲームとして、ジャガビンゴを考えました。

・まるごとけんぶち軽トラマルシェ 初めての司会は緊張の連続。

・農業・農村フェスタin赤れんが ハロウィンカボチャ作りのお手伝い。

・映画「じんじん」比布町上映会 ぷっちーなと一緒に剣淵町をPR。

どのイベントも学ぶことがたくさんありました。いつ、どこで、どんな人に向けたイベントなのかによって、内容はもちろん、イベントの魅力も違ってくるんだということを感じました。町外での活動は、剣淵町がどんなイメージを持たれているのかを知る、とてもよい機会にでした。同時に、剣淵町のことをよく知らない人、まだ来たことがない人たちに対して、まちの様子や取り組みなどを知ってもらえる貴重な時間だったと思います。

2.下川まちなかアートフェス・剣淵町文化祭

下川まちなかアートフェスというのは、広域連携として初の試みで、道北11地域に住む人や下川に縁のある人の合計17名の作品が、商店街に展示されるというイベントでした。このイベントに、剣淵の風景を描いた作品を3点出品し、五味温泉に展示させていただきました。また、同じ作品を剣淵町文化祭にも出品させていただきました。剣淵町には景色のきれいなところがたくさんあり、季節や時間帯によっても色んな表情を見せてくれるので、これからもたくさん描きたいと思っています。

 ・レークサイド

 ・まるごとけんぶち軽トラマルシェ

 ・高台パークゴルフ場

3.研修会

いくつかの研修会に参加しましたが、その中で、一番強く記憶に残っているのは、“北海道 地域おこし塾”の中の、「体験・ツアーの企画・販売」に関するものです。個人旅行が増えている現在、着地型観光が注目されているそうです。着地型観光というのは、観光客を受け入れる側の地域に住む人たちが、地域の持つ資源を生かして企画するツアーです。地元の人にとっては何気ないものだったり、生活に溶け込んでいるものの中に、魅力的なものがたくさんあり、そうしたものが観光旅行者に求められているそうです。こうした「求められているもの」と「企画する側が提供したいもの」が重なった時、その企画が成功するというのが印象的でした。剣淵町の中にも、まだまだ隠れた魅力がたくさんあると思うので、それが観光に繋がるといいなと思います。

4.制作したもの

・くらしのノート表紙絵

くらしのノートは、お金や食の安全など、消費生活における知識や問題点などをまとめた、中高生向けの冊子です。その剣淵バージョンの表紙絵を描かせていただきました。読み聞かせやアルパカ、ジャガイモなどの剣淵らしさを入れられたかなと思います。

・けんぶちまっぷけんぶちまっぷは、まだ制作途中ですが、剣淵町の観光スポットやお食事処など、まちのみどころを手描きで描いています。

5.農作業体験

いも拾いと稲刈り(はさかけ)の体験をさせていただきました。どちらも農作業の中でキツいほうだと聞いていましたが、実際ハードなものでした。こうした体験をすることで食べ物に対する意識が変わったように思います。今まで漠然としていた生産者の方たちのイメージが、より具体的に感じられるようになりました。とても貴重な体験だったので、多くの人に体験してもらいたいと思います。また、自分でもまだまだやってみたいと思っています。

・いも拾い 作業ペースがつかめず、熱中症になりかけました。

・稲刈り(はさかけ)  あいにくの天候で足元がぬかるんでいましたが、貴重な体験ができました。

6.今後について

・絵画教室 色んな材料や道具に触れて、その魅力を感じて楽しんでもらいたいと思います。

・絵本づくり 剣淵町や農産物、ぷっちーなを紹介し、まちのPRを行いたいと思います。

・読み聞かせ体験会 読み聞かせを通じて、絵本の魅力を広めたいと思います。

この他にも、地域での取り組みには積極的に参加したいと思います。

今後ともよろしくお願いします!!

 

ワカサギ釣りに行ってきました!!

こんにちは、地域おこし協力隊の角南友繁です。

1月7日(火)、ワカサギの試験釣りに行ってきました。

剣淵町では、毎年4月の末頃にワカサギの卵の放流を行っています。今回の試験釣りでは、昨年放ったワカサギたちがしっかり育っているかを確認します。

ワカサギの卵。

 

雪の上を歩くために、初めて履く「スノーシュー」。苦労して足に着けると…なんだか違和感が…右と左があるんですね…。

さて、気を取り直して湖へ!!

道具をソリに積んで氷の張った桜岡湖の上を歩きます。天気にも恵まれ、景色もとてもきれいです。

さあ、いよいよワカサギ釣りです!!

①場所を決めたら、スコップで雪をよけ、アイスドリルで穴をあけます。穴の中の氷の削りかすは網できれいに取りましょう。

②仕掛けを作り、竿に着けたら準備完了。

③穴の中へ糸を下していきます。湖の底まで届いたら、少し巻き上げます。

④糸を上下に動かす“さそい”をしながら、ワカサギがかかるのを待ちます。なかなかかからないときは糸の深さを変えて、釣れやすい深さをさがします。

カッパ隊長!!(なんと手作りの電動リール!!)

 

竿の先がピクンと動いたらかかった合図です。糸を巻き上げるときの緊張感。

「大きさはどのくらいだろう?」「ほんとにかかっているのかな?」

キラリと光る小さな姿が見えた時は、嬉しさと同時にホッとした気持ちがやってきます。ピチピチ、パタパタ。寒い中待ったかいがありました。初めてのワカサギ釣りでしたが、この楽しさはクセになりそうです。

いきのいいワカサギ!!8~10cmくらいに成長しているようです。

ニジマスが釣れることも!!

観光協会の宮川君。糸を垂らした瞬間に釣れました!!

この日、絶好調の田中さん。とっても楽しそうですね☆

この日、絶不調の髙村さん。「どうして釣れないの?」穴に向かって問いかけます。

 

8人で2時間、全部で100匹くらい釣れました!!

釣れたワカサギはてんぷらにして美味しくいただきました。

 

さむいさむい道北の冬。だからこそ楽しめるワカサギ釣り。

みなさんも、ぜひ体験してください!!

 

剣淵で迎える新年。

あけましておめでとうございます!

みなさまは年末年始、いかがお過ごしでしたか? わたしたち、地域おこし協力隊は大晦日のカウントダウンイベントに参加し、3人そろって剣淵で新年を迎えました!

剣淵町のカウントダウンイベントは、NPO絵本の里けんぶち街づくり観光が主催。新年が明けると同時に花火が打ち上げられ、その後、景品付きの福餅まきが行われます。

23時半を過ぎると、会場にはたくさんの人!なんと300人近く集まりました。初めて参加したのですが、こんなに沢山の人が来るとは思っていなかったので、驚きました!

みなさん、餅まきが大好きなのですね。

花火と餅まきのあと、協力隊三人は剣淵神社へ初詣にいきました。剣淵で迎える新年は、予想以上に楽しいものでした。

 

今年も地域おこし協力隊をどうぞよろしくお願い致します。

 

剣淵町地域おこし協力隊 髙村匠子・田中紘子・角南友繁

「じんじん」比布町上映会

こんにちは、地域おこし協力隊の角南友繁です。

12月26日(木)、比布町農村環境改善センターで「じんじん」の上映会が行われ、地域おこし協力隊の田中、角南、12月から観光協会の事務局員になった宮川則秀君の3人で、剣淵町のPRを行ってきました。

会場内には約80名のお客様。上映終了後にご挨拶させていただきました。「映画“じんじん”楽しんでいただけたでしょうか?」という問いかけに、みなさん温かい拍手で答えてくれました。

さらに、剣淵町キャンペーンガール「ぷっちーな」も比布町のみなさんにご挨拶。初めて目にする方も多かったと思いますが、「かわいい!!」という声に「ぷっちーな」も大喜び。比布町の「いちごちゃん」ことスノーベリーちゃんもかけつけてくれ、会場は一段と和やかな雰囲気に包まれました。イベントで何度か共演している「ぷっちーな」と「いちごちゃん」。仲の良い2人の姿はとても微笑ましいものでした。

  

挨拶が終わると会場の出口で、じんじんロケ地マップや剣淵町のパンフレットを配布。みなさん快く受け取ってくださりとても嬉しかったです。中には、お友達にもあげたいからと言って、何枚か持って行ってくださる方もいました。上映会でのPR活動は初めてでしたが、とてもよい経験をすることができました。丁寧に対応してくださった比布町役場のみなさん、上映会関係者のみなさん、そして映画をご覧になってくれたみなさん、本当にありがとうございました!!

その後、比布町図書館と遊湯ぴっぷにも訪問し、パンフレットを置かせていただきました。なんと、図書館には「じんじん」紹介コーナーが!!これには3人とも感激しました!!

遊湯ぴっぷにもすで「じんじん」パンフレットは置かれていました。どちらも急な訪問でしたが、丁寧に対応してくださりとても感謝しています。

今回の活動を通して、町外でのPRや近隣市町村との連携の大切さを強く感じることができました。外に出て学べること、気が付くことは予想以上に多く、こうした活動は続けなければいけないなと思います。

 

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