Archive for 2014年3月26日

北の杜舎でシシリアンルージュジュースをつくりました!

こんにちは。道路の雪も融けて日中も暖かい日が続いていますね。春分の日も過ぎたので、もう春はそこまで!という感じです。

剣淵町へ来てもう少しで一年。地域おこし協力隊という仕事に就いてから、商品などを購入するとき裏をよく読むようになりました。裏。とは?

原材料や販売者などが記述されているラベルのことです。道の駅などで売られているお土産を購入する時、ついつい見てしまいます。

「その地域で生産・加工・販売しているか」ということを。

六次産業とかお金のしくみとか難しいことは考えないで、遊びにきた地域のお土産を買わないと来た意味がないと思うのです。みなさんも旅行へ行ったときそんな経験はあるのではないでしょうか。

先週は、「北の杜舎」でシシリアンルージュトマトジュース作りのお手伝いをしました。

「北の杜舎」は、障がい者の就労前訓練を目的として開設された授産施設です。窯業科、農業科、加工科などがあり、コーヒーカップや食器、ジュースや芋団子などを製作・販売・委託加工しています。

今回お手伝いしたシシリアンルージュトマトジュースは、道の駅「絵本の里けんぶち」でみかけるこのタイプ。さをり織りのカバーなども「北の杜舎」で製作しています。

カラフルな同じ織がふたつとないさをり織り。

冷凍した剣淵産「シシリアンルージュ」というトマトを、粉砕して、種と皮を別にして、煮詰めて、瓶につめる。というシンプルな工程。

 一生懸命まぜています。

人数は職員含めて、11人。ジュースを運ぶ人、窯を洗う人、床の水切りをする人、ニコニコして作業を見ている人。役割はだいたい決まっており、職員さんの声かけの下作業はスムーズに進みます。

皮と種が機械に詰まらないようにかきだします。

午前中の作業は、ここで終了。みんなで一緒にお昼を食べました。そして、午後の作業へ。

90℃まで煮詰めます。アクもきれいに取り除きます。

煮詰めたらいよいよ最終段階。瓶につめていきます。

 瓶に蓋をして熱消毒したら完了。

あっという間に作業は終了しました。今回は一工程だけでしたが、忙しい時は何回も繰り返すそうです。

作業は普段より時間がかかりますが、ひとりひとり与えられた仕事をしっかりとこなしていました。最初はお互い緊張していましたが同じ仕事をしていくうちに、終了後にはコーヒーを運んできてくれたり、写真をみせてくれたりとすっかり打ち解けた様子。シンプルな工程ですが入所者さんには大切な仕事です。そして、甘いコクのあるシシリアンルージュジュースができるのです。

商品の裏のラベルから、生産・加工・販売までをたどってゆくと様々なドラマがみえてきます。あの人が関わっているのか、こんな場所があるのか、などなど剣淵町へ来なければ分からなかったこと。そんなことを知りたいから、ついつい裏のラベルを見てしまうのかもしれません。

剣淵町で生産・加工・販売をしているものは、まだまだありそうです。

今回対応してくださった職員の皆様、入所者さん、ありがとうございました!

 

剣淵町地域おこし協力隊 田中紘子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

活動報告会~田中紘子~

こんにちは。地域おこし協力隊の田中です。3月に突入しました。日が暮れるのがだんだん伸びてきましたね。靴下も二枚履きから一枚になりました。春は確実に来ていることを実感できてうれしいです。

一月末の「協力隊活動報告会」の当日は吹雪だったことが遠い遠い出来事のように思えます。それにもかかわらずたくさんの方がお越しくださいました。ありがとうございます。

ざっくりとですが、報告会の内容をまとめました。是非ご覧ください。

 

表紙はバターナッツの畑です。

「地域おこし協力隊」活動報告 ~田中紘子編~

自己紹介  前職は東京で広告代理店に勤務。士別市の知り合いの農家さんの手伝いをしていくうちに農業に興味を持つ。2013年4月から地域おこし協力隊として剣淵町へ。

農業に興味を持ったものの何をしていいかわからず、冬の農閑期も心配がありました。とりあえず友人宅にお世話になりながら北海道へ行こうと決めたところ、剣淵町地域おこし協力隊募集の話をききました。隣町に知り合いがいるのは心強いし、就農ではなく違った面から勉強できると思い応募しました。

農業研修  剣淵町の若手農業者グループ「VIVAマルシェ」メンバー協力の元、農業研修として週3日、農家さんめぐりをしました。全てが初めての経験でしたが、メンバーやお母さん方はこんな素人な私でも温かく迎えてくださりとてもありがたかったです。合計14周の農家さんをめぐり、種まきから収穫までを経験させていただきました。

 じゃがいもの実をはじめてみました。

マルシェほ場として ~トマト栽培~  農業研修と並行してトマト栽培に挑戦しました。露地栽培で定植・草取り・収穫・販売としましたが、どこまでも伸び続ける茎や雑草、熟しすぎたトマトなど生命力に圧倒されました。ちゃんと自然と向き合って作物を作らなければ美味しい作物も作れないなぁ。と思いました。販売までこなすことができましたが、よくわからないで栽培したので正直美味しいトマトではありませんでした。いくつかの課題も残りマルシェほ場での作物栽培は終了しました。

イベント手伝い  夏場はイベントがたくさんあり、主に「軽トラマルシェ」「トイトイトイ」の販売のお手伝いをしました。接客は初めてで最初はうまく対応できず嫌でしたが、何回かこなしていくうちに相手が何を求めているか、次はこう説明しようと意欲がわいてきました。

●制作したもの ~2013年度~

「トイトイトイ のぼり・Tシャツ」

「トイトイトイ」のロゴと文字は協力隊の髙村さんが制作し、それをもとにレイアウトしました。

「マルシェ用リーフレット かぼちゃ・じゃがいも」

少量多品種の野菜をお客さんに美味しく食べてもらいたいという気持ちから、剣淵町のPRも兼ねてかぼちゃとじゃがいものリーフレットを作成しました。主にマルシェが参加しているイベントに置かせていただきました。

「その他 福有会のでんぷんだんごラベル、じんじん募金など」

福有会の「でんぷんだんご」の文字は会長の有坂さんにお願いしました。素敵な書体で地域の方と一緒にラベルを作れたことが嬉しかったです。

●今後の活動について  ①「軽トラマルシェ」「トイトイトイ」の手伝い  引き続き人手不足による販売などのお手伝いをしていきたいです。同年代の方々が行動的に活動されている姿はとても刺激になります。そして、町外などのイベントに参加している団体なので剣淵町をPRする場所としては最適です。そのためには、剣淵町をPRできるポスターまたはリーフレットなどを作成し来てくれた方々に剣淵町を知ってもらえればと思います。

②昔から伝わる作物の栽培  売れるものでもなくまだ思案中ですが、「粟」「亜麻」「除虫菊」などがあります。「亜麻」はとてもきれいな青い花を咲かせます。なので、施設などに咲かせたらいいなぁと思っています。

③農業を中心に活動している協力隊や関係者との情報交換  農業に興味があるもののそれを語るスキルがありません。様々な情報を集めて今後の活動と農業の活性化に役立てたいと思います。

以上が活動報告の内容です。配布したアンケートはほぼ全員の方々が記入してくださり、とても感謝しています。

「よそものの視点で剣淵の良さ・悪さを見つけて欲しい。」「もっと町外へ剣淵のPRを。」など町民の方々が協力隊にどんなことを期待しているのかわかりました。そして前回のブログでの髙村さんと同じように、もっと地域の方々と関わる機会を増やそうと思いました。

第一回目の報告会は、自分にとって活動の振り返りでもありました。農業活性化として協力隊の仕事に就き活動していますが、まだまだ手探り状態です。しかし、農業研修を受けて「農業」という職業がとても魅力のある職種のひとつとして捉えることができました。その気づきは大きく今後の活動に発展しそうです。

今後も協力隊ひとりひとりの活動と個人の特性を生かし地域おこしに取り組んでいきたいと思います。

これからも剣淵町地域おこし協力隊をどうぞよろしくお願いいたします。

地域おこし協力隊 田中紘子