こんにちは。道路の雪も融けて日中も暖かい日が続いていますね。春分の日も過ぎたので、もう春はそこまで!という感じです。
剣淵町へ来てもう少しで一年。地域おこし協力隊という仕事に就いてから、商品などを購入するとき裏をよく読むようになりました。裏。とは?
原材料や販売者などが記述されているラベルのことです。道の駅などで売られているお土産を購入する時、ついつい見てしまいます。
「その地域で生産・加工・販売しているか」ということを。
六次産業とかお金のしくみとか難しいことは考えないで、遊びにきた地域のお土産を買わないと来た意味がないと思うのです。みなさんも旅行へ行ったときそんな経験はあるのではないでしょうか。
先週は、「北の杜舎」でシシリアンルージュトマトジュース作りのお手伝いをしました。
「北の杜舎」は、障がい者の就労前訓練を目的として開設された授産施設です。窯業科、農業科、加工科などがあり、コーヒーカップや食器、ジュースや芋団子などを製作・販売・委託加工しています。
今回お手伝いしたシシリアンルージュトマトジュースは、道の駅「絵本の里けんぶち」でみかけるこのタイプ。さをり織りのカバーなども「北の杜舎」で製作しています。
冷凍した剣淵産「シシリアンルージュ」というトマトを、粉砕して、種と皮を別にして、煮詰めて、瓶につめる。というシンプルな工程。
人数は職員含めて、11人。ジュースを運ぶ人、窯を洗う人、床の水切りをする人、ニコニコして作業を見ている人。役割はだいたい決まっており、職員さんの声かけの下作業はスムーズに進みます。
午前中の作業は、ここで終了。みんなで一緒にお昼を食べました。そして、午後の作業へ。
あっという間に作業は終了しました。今回は一工程だけでしたが、忙しい時は何回も繰り返すそうです。
作業は普段より時間がかかりますが、ひとりひとり与えられた仕事をしっかりとこなしていました。最初はお互い緊張していましたが同じ仕事をしていくうちに、終了後にはコーヒーを運んできてくれたり、写真をみせてくれたりとすっかり打ち解けた様子。シンプルな工程ですが入所者さんには大切な仕事です。そして、甘いコクのあるシシリアンルージュジュースができるのです。
商品の裏のラベルから、生産・加工・販売までをたどってゆくと様々なドラマがみえてきます。あの人が関わっているのか、こんな場所があるのか、などなど剣淵町へ来なければ分からなかったこと。そんなことを知りたいから、ついつい裏のラベルを見てしまうのかもしれません。
剣淵町で生産・加工・販売をしているものは、まだまだありそうです。
今回対応してくださった職員の皆様、入所者さん、ありがとうございました!
剣淵町地域おこし協力隊 田中紘子