Archive for 2013年11月19日

ソーセージ・ハンバーグ作り

こんにちは。地域おこし協力隊の田中です。

寒い日がだんだん増えて、朝と夜の濃霧にびっくりしています。農作業とイベントも一段落し、今は事務作業をする日々です。だけど、少し息抜きをしないと考えがまとまりません。

ということで、剣淵町にある地場産品加工研究センターでハンバーグ・ソーセージ作りをするという情報をいただき見学・お手伝いに向かいました。

作るのは町内のお母さん達。今回は東町・屯田町のお母さん方と一緒に作りました。ハンバーグは作ったことがありますが、ソーセージ作りは初めてです。

バットに入れられた肉を詰める前の腸。このひとつひとつが長いんです。

ひき肉をもっとすり潰します。調味料の調合は「牛肉普及同志会」からの直伝でヒ・ミ・ツらしいです。

ゴウンゴウンと大きな機械でひき肉が徐々に細かくなってきます。

いよいよミンチした肉を機械にいれて腸に詰めていきます。温度の低い場所で作業をしないと肉のうまみが燻製時に逃げてしまうので、氷を敷き詰めた机でソーセージを形つくります。

にゅるにゅるとでてきます。でもここまで均等の太さにするには熟練の技が必要です。

ねじってソーセージの形になってきました。 私が作ったのは真ん中の小さい形。スピードなどによって太さが変わるので難しいです。皆さんの手際が早くて、手伝っているのか邪魔してるのかわかりません…。

形つくったものを吊り下げます。作る量がものすごい。

燻製にする機械にいれて約2時間。桜のチップで燻製します。

燻製したものを70度のお湯でボイルします。 ようやくソーセージぽっくなってきました。

そして冷蔵庫で冷やし、出来たものをひとつひとつはさみで分けて、真空パックにします。大量につくるためダンボール一箱分もあります。皆さん親戚やご友人、ご家族にあげるのですぐ無くなってしまうそうです。

手伝ってくれたお礼にといただいたソーセージ。一般のスーパーで売られているものとは違いうまみが凝縮されてとても美味しかったです。

皆さんおしゃべりをしながら、楽しく作業されているのが印象的でした。長年つくってこられているので手際が早く役割も決まっていてあっという間に完成へと向かいました。それにしても、作る量の多さにびっくり。お母さんのパワーを感じました。そして元気です!

それでは、皆さんのパワーをもらい事務作業に戻ることにします。

剣淵町地域おこし協力隊 田中紘子

 

 

 

 

 

 

 

集落地域リーダー養成講座

こんにちは!髙村です。

先日、地域おこし協力隊3名で『集落地域リーダー養成講座』を受講しました。

2日間にわたる講座で、地域のリーダーとして求められる知識や、課題を解決していくために大切な「話し合いの進め方」を学ぶというもの。参加者は剣淵・下川・占冠・平取・湧別の地域おこし協力隊や役場職員など9名。

1日目はワークショップやファシリテーションについて、㈱石塚計画デザイン事務所の石塚雅明氏による講義と演習が行われました。参加者が意見を出しやすい場の作り方や、発言の書き出しと整理の方法を学びました。

2日目は、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授の森栗茂一氏をお迎えし、集落の交通について力強い講義をして頂きました。恥ずかしながら、剣淵町の交通の現状を把握しないままの参加。「交通」は地域の大切な問題なのだと認識し、改めて現状を見つめるいい機会となりました。

 

また、2日目の午後からは『集落問題地域フォーラム』が開催され、森栗先生による講義と集落問題を考えるワークショップが行われました。ここで『集落地域リーダー養成講座』参加者の9名がファシリテーターに挑戦!前日に学んだことを実践する機会が与えられました。

私のグループでは「雇用の場が少ない(特に若い人)」という問題に焦点を当て、その解決策を考えていきました。

付箋を使い、参加者に解決策を書いてもらうことからスタート。付箋を模造紙に貼り、意見を整理します。次に、アイデアを実現するためにはどうすればよいか考えます。

雇用の場を確保するには「後継者支援や起業に挑戦できる仕組みづくり」が必要であり、「町ぐるみ(役場・農林水産業・商工会)で就職相談会を行ってはどうか?」というアイデアがでました。そのためには「後継者不足の現状を把握し、町内で話し合いの場を設ける」「ノウハウの伝授や資格取得サポートなどを行うことも必要」という意見が出ました。

 

集落問題を考えながら、ワークショップやファシリテーションを学ぶという、大変内容の濃い2日間でした。1日目に学んだことを2日目のワークショップで実践できたことが良かったです。実際にやってみると、思っていたよりもかなり難しく、課題も多いです。特に私は意見の整理が不得意なので、改善できるよう経験を積みたい。

今回は様々な地域から参加がありましたが、どの町も同じような問題を抱えていることがわかりました。雇用や交通問題。自分の町の現状にしっかりと目を向けなくてはいけないと感じました。町で暮らしている人が何を必要としているのか、知るためにも話し合いの場を持つことが必要だと感じています。

 

今後わたしは、町で暮らす人たちが気軽に「まち」について話せる場をつくっていきたいなと思っています。『剣淵ってこうだったらいいよね!』 『剣淵のこういうところがいいよね!』 をみんなで共有できたらいいな。

剣淵町地域おこし協力隊 髙村匠子

剣淵町文化祭~トイトイトイ手伝い~

あっという間に11月にはいりました。日が暮れるのが早くなりましたね。冬支度もあちこちでみられるようになりました。

11月2・3日は、剣淵町文化祭でした。作品展示や体験教室などあり、協力隊 田中は「トイトイトイ」のお手伝いをしました。

「トイトイトイ」は生産者と消費者の目線から見える地元農産物の特色や良さを活かした加工品を作って販売している加工グループです。剣淵町でとれたアスパラ・とうきび・かぼちゃなど粉末状やペーストにしておやきやシフォンケーキなどを作っています。シフォンケーキは甘さひかえめのほのかに野菜の風味が残る優しい味です。おやきは冷めても美味しいモチモチとした食感で何個でもいけちゃいます。

二日間とも、すべてのおやき・シフォンケーキが売り切れました!町内の方ばかりなので楽しみにしていた方など、十個単位で購入される方が多く、二日目のホールシフォンは午前中にはほぼ売り切れになりました。

二日目の様子。 隣では「軽トラマルシェ」も販売してましたが、様子を伺える余裕もなくひっきりなしにお客さんがきました。

「トイトイトイ」のメンバーの知り合いの方や役場の方など顔見知りの方ばかりなので、「あらー今日は手伝い?」「美味しかったわー」など声をかけてくださる方もいて、忙しかったですが和やかな雰囲気で終了しました。

さて、一年前の文化祭はどうだったんだろう?とブログを読み返していたら、「トイトイトイ」として活動する前の皆さんが写っていました!あれから一年、加工スイーツも何種類も増えて販売の仕方やオリジナルののぼりなどかなり進化しています。

この時は髙村さんがお手伝い。おやきを焼く周りはアルミですね。

メンバー全員が力を合わせて、試行錯誤しながら販売方法や新しいスイーツの開発などして地域の活性化に携わっていることは剣淵町にとって重要な存在でもあります。そして、私自身勉強にもなります。

協力隊ひとりでは何もできないし、三人でもできることに限度があります。地域の人達の協力があって地域活性化ができるのだと思いました。当たり前のことですが、難しい。まだまだこの地域のことを知る必要があります。

文化祭の作品展示では、協力隊 角南さんが油絵を、軽トラマルシェでは髙村さんがお手伝いとして参加しました。

気が付くと「軽トラマルシェ」の野菜もほぼ完売に。

 

「トイトイトイ」では10日の芸能発表会でもおやきを販売する予定です。売り切れで買いそびれた方は是非!

 

剣淵町地域おこし協力隊 田中紘子