あの絵本を読みました。
毎週火曜は「わくわく放課後タイム」。
放課後に小学生の子どもたちが絵本の館に集まります。
いつも絵本を読んでから、工作などをして遊びます。
絵本を読むのは、館のスタッフ・たまちゃんと私で毎週かわりばんこ。
昨日は私が絵本を読む日でした。
さてさて何を読もうか…
剣淵にもようやく春がきたから、春の絵本がいいかな?
台所に春がきた話にしようか…みんなで畑に種をまく話にしようか…
ぎりぎりまで何を読むか迷い、袋に5冊ほどの絵本を詰めていきました。
「うーん、これにしよう!」と一冊の絵本に決めて、
小学校1.2年生のみんなの前で、袋からソロソロと取り出しました。
表紙が2センチくらい見えただけで
「あー!その本知ってるー!!!」と子どもたち。
剣淵町が舞台となった映画『じんじん』から生まれた絵本
『クロコダイルとイルカ』 ドリアン助川 作・あべ弘士 絵
「じんじんだー!」「クロコダイルとイルカだー!!」「家にある!」と大騒ぎです。
子どもたちが、こんなに良い反応をするとは…。
絵本を読んでいる間の集中力もすごかった!
子どもたちの中には、絵本に興味が向かない子もいるけれど、
今回はいつも以上にじーっと聴き入ってくれたように感じます。
自分の生まれ育った町が舞台となった映画。
そして、その映画から生まれた絵本。
映画も絵本も、ずっと心の中に残るもの。
きっと剣淵の子どもたちにとって、特別なものだろうな。
『クロコダイルとイルカ』のあとに、もう一冊。
『しりとりしりとり はるのまき』いまきみち作 を読みました。
福音館「こどものとも年少版」で、私のお気に入りの本。
ことばのリズムが楽しいのです。
こちらの反応もとてもよかった!
年少版の絵本なのでシンプルだけど、普通のしりとりではないし、
答えが絵本の中に隠れている!(しかも見つけづらい)というところが楽しかったみたい。
答えを探そうと じりじりと絵本に近づいてきて、
最初は座っていたのに、みんな立って絵本を見ようとする。
うしろにいる子たちが「見えない!」と騒ぎ出す。
いい空気でした。
絵本を読んだ後は中庭で遊びました。
おにごっこ、虫とり、お絵かき…それぞれ好きなことが違うけど、同じ場所で楽しめる。
素適な環境が子どもたちのためにある。
いつも子どもたちから、新しい発見やアイデアをもらいます。
剣淵町・地域おこし協力隊 髙村匠子